3種類の目薬を使いこなすコツ ~薬剤師の私の体験から~

仕事

今日は「目薬を3種類も使わないといけない…!」そんなときのコツについて、薬剤師として、そして実際に3種類の目薬を使った患者のひとりとしてお話ししたいと思います。

■ きっかけはアレルギー性結膜炎

私は先日、「アレルギー性結膜炎」と診断されました。
目の充血や違和感がひどく、抗菌薬とステロイドの目薬を1日6回、両目に点眼する治療からスタートしました。

おかげさまで、数日で見た目も違和感もすっかり改善!
…なのですが、そこで治療が終わりではありませんでした。

「まだ再発リスクがありますから、1日4回に減らして、もうしばらく続けましょう」と主治医から指示が。
さらに眼内レンズ(私は30代で白内障手術済み)や眼圧のチェックも受けたところ、ドライアイによる角膜の小さな傷も発覚し、ドライアイ用の目薬も追加処方に…。

気づけば、

  • 抗菌薬
  • ステロイド
  • ドライアイ用

3種類の目薬を使う毎日になっていました。

これがなかなか大変!
でも、ちょっとしたコツを押さえると、無理なく続けられるようになったのです。


■ 3種類の目薬をうまく使いこなすコツ

① 点眼と点眼の間は「5分以上あける」

目薬をすぐに重ねてさしてしまうと、せっかくの薬が流れ出てしまいます。
次の目薬まで最低でも5分はあけましょう。
医師の指示がある場合はそれを優先してください。

② 目薬の順番を守る

薬の種類によって、さす順番が大切です。基本はこの順番:

  1. 水溶性点眼液(例:抗菌剤、ドライアイ用)
  2. 懸濁性点眼液(例:ステロイド剤)
  3. 油性点眼液やゲル化点眼液(該当があれば)
  4. 眼軟膏(該当があれば)

今回のケースでは、

  • 抗菌剤(多くは水溶性点眼液:感染を防ぐ)
  • ドライアイ用(ヒアルロン酸など水溶性点眼液:目の保護・潤す)
  • ステロイド剤(多くは懸濁性点眼液:炎症を抑える)

となるため、「抗菌剤 → ドライアイ用 → ステロイド剤」の順番が基本となりますが、
私の場合は 「抗菌剤→ステロイド剤」を1日4回  合間にドライアイ用を使いました

③ 生活の流れに組み込む

1日4回の場合

  • 朝食後
  • 昼食後
  • 夕食後
  • 就寝前

と、「食事」や「寝る前」の習慣とセットにしました。
これで「うっかり忘れる」ことがぐっと減りました。


■ 使ってみてわかったこと

正直、最初は「また目薬!?」「今、何をさしたっけ?」と混乱することもありました。
でも、ちょっとずつ慣れてくると、体にも心にも「点眼リズム」が自然に染みついてきました。

また、目薬をさすたびに
「今日もちゃんとケアできた」
と小さな達成感を感じるようにもなりました。


■ 最後に

3種類の目薬を使うのは、たしかに少し大変です。
でも、正しく使えば確実に「目の健康」を取り戻す大きな力になります。
無理せず、でもあきらめずに、目薬と付き合っていきましょう!

同じように「たくさんの目薬を使っていて不安…」という方がいたら、ぜひ参考にしてもらえたらうれしいです。
そして、わからないことや不安があれば、遠慮せず薬剤師や医師に相談してくださいね。

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