私は薬剤師として働く傍ら、長年アトピー性皮膚炎に悩んできた当事者でもあります。
今では、ほとんどステロイド外用薬を使わずに生活できるまでに改善しましたが、ここまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。
■ 小中学生の頃の私
小学校・中学校のころは、膝裏や肘の内側に引っかき傷が絶えず、かゆみと痛みが常にありました。
でも当時は、それがアトピーだとは知らず、「かゆがりの子」くらいに思っていたのです。
■ 高校生での衝撃的な入院体験
高校生のとき、カポジ水痘様発疹症を発症し入院しました。
そのとき主治医の先生に言われた一言。
「あなたはアトピーです」
この言葉で、初めて自分がアトピー性皮膚炎だったことを知りました。
■ 30代、顔の湿疹と白内障手術
社会人になってからも、症状は悪化と改善を繰り返しました。
30代前半には顔の湿疹がひどくなり、ついには白内障(両目)の手術を受けることに。
心身ともに辛く、日常生活にも大きな影響が出ていました。
■ 転機は「今の主治医」との出会い
数年前、今の主治医に出会ったことで、治療の方向性が変わりました。
生活習慣、薬の使い方、皮膚の見方…丁寧に向き合ってくれる先生で、そこから少しずつ、症状は改善し始めたのです。
■ 一足飛びではない。でも、前に進めた
改善は一瞬ではありませんでした。
良くなったり悪くなったりを何度も繰り返しながら、ゆっくり前進してきました。
今でも油断すると、かゆみが出ることはあります。
でも、「悪化する前に対処できる」自分になれたと感じています。
■ 同じように悩む方へ
私の経験が、誰かのヒントになれば嬉しいです。
今後は、これまで試してきたスキンケアや、薬剤師の視点からみた情報、生活の工夫なども発信していきたいと思います。
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