彼と初めて会った日のこと――
正直、第一印象の“瞬間”はあまり覚えていません。
たしか、あの日は雨。しとしと降る肌寒い午後でした。
でも、彼の顔を見た時、ホッとしたのは覚えています。
写真とまったく同じ顔！（マッチングアプリあるあるの奇跡の一枚！ではない）
声も落ち着いていて、話し方もやわらか。第一印象は、文句なしに好感度◎でした
そして、彼が連れて行ってくれたのは――
日本酒がいろいろ楽しめる、ちょっといい感じの和食のお店。
そういえば、プロフィールに「日本酒が好き」と書いてあったっけ。
お刺身をつつきながら、ひや・ぬる燗・熱燗と、お酒がすすみます。
食事も美味しいし、会話も弾むし、「あれ、初対面だったっけ？」と思うくらい、
自然で心地よい時間が流れました。
そんなこんなで、楽しい食事のあと。
「じゃあ、今日はこのへんで…」と言うには、なんだか惜しい空気が流れていました。
すると彼が一言。
「お茶でも、どう？」
次に案内されたのは、なんと本格的なイギリスのアフタヌーンティーのお店！
三段のケーキスタンドに、宝石みたいなスイーツがずらり。
スコーン、マカロン、キラキラのゼリーにミニケーキ…
甘いものでテンションが上がる私は、心の中で飛び跳ねてました。
こんなデート、若かりし独身の20代に戻った気分💕
そして、こう思っていたのです。
「また、会いたいな」って。
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